朝起きた時に起こる頭痛は、様々な原因で起こり得ます。主な可能性としては次のようなものがあります。
睡眠中に呼吸が一時的に止まることで酸素欠乏状態となり、朝寝起き時に頭痛を感じることがあります。CPAP療法など治療を行うことで改善します。
枕や寝具が身体に合っていないと、睡眠中の姿勢による首や肩へのストレスとなります。このために頭痛が増強することがあります。睡眠中の脱水や低血糖も、頭痛を誘発するとされます。
頭痛と睡眠はお互いに関連しあいます。睡眠リズムの乱れが頭痛の要因となり、また頭痛は睡眠を妨げます。睡眠のリズムを整えることで、頭痛が改善することも多いです。
また、群発頭痛と呼ばれる頭痛は慨日リズム(体内時計)と関連することが知られています。このために群発頭痛の方は、夜間睡眠中の決まった時間に激しい頭痛で起こされてしまうことがしばしばあります。
季節の変動は、寝起きの頭痛にも影響します。低気圧や台風は、片頭痛を悪化させることがよくあります。
また花粉症などアレルギー疾患も、頭痛の引き金となります。
毎朝起きた時に頭痛がする場合、次の病気の可能性を考えます。
頭痛に吐き気を伴う場合、頭痛の程度が強いことが考えられます。
原因としては高血圧性頭痛、片頭痛、脳腫瘍などの可能性があります。
頭痛・吐き気が強くて頻繁であれば、専門医に受診して診断と治療を受けることが勧められます。
生活習慣の改善が有効です。
1.睡眠時間を一定にする
2.枕の高さやベッドの硬さの調節
3.寝る前にカフェインやアルコールを避ける
4.適度な運動:睡眠の質を向上させて頭痛の軽減に役立ちます
頭痛日記をつけることも有効です。頭痛の程度や起こった時の状況などを記録します。あとで振り返ってみることで、頭痛のパターンや誘因が分かってきます。 寝起きの頭痛には、様々な要因が考えられます。症状が強かったり長引いたりする場合は、早目に医療機関へ受診されることが望ましいです。
参考:頭痛の診療ガイドライン2021
参考:国際頭痛分類第3版
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