片頭痛では、睡眠によって発作が軽快することがよくあります。そして過眠・睡眠不足は、いずれも片頭痛の誘因となることがあります。
横になって休むと、首の筋肉の緊張が緩んで血流が良くなります。緊張型頭痛では、首や肩の緊張(コリ)が和らぐことで頭痛が改善することがあります。
片頭痛は、CGRPと呼ばれる神経ペプチドが脳の血管に作用したり三叉神経を興奮させたり、あるいは大脳の神経活動が一時的に亢進することで強い痛みを起こします。睡眠はこの興奮をリセットさせることで、頭痛を軽減させる可能性があります。
長時間のデスクワークや運転など、同じ姿勢を続けることで首や肩の緊張が強くなることが、緊張型頭痛を悪化させます。睡眠によって筋肉の緊張が緩み、頭痛が和らぎます。
低髄液圧症候群(脳脊髄液漏出症/脳脊髄液減少症)では、横になって休んでいると頭痛が軽くなり、座ったり立ち上がっていると頭痛が強くなるという特徴があります。
夜間に寝ていて頭痛で目覚める場合、群発頭痛や睡眠時頭痛が疑われます。睡眠時無呼吸症候群では、朝起床時に目覚めと同時に鈍い頭痛を感じるとされます。
「寝ると治る頭痛」は、片頭痛や緊張型頭痛でよく見られる現象ですが、身体が「休息を求めているサイン」ともいえます。日常生活で睡眠習慣を見直し、セルフケアを行うことで予防できることも多くあります。 ただし、「寝ても治らない頭痛」「起きたら悪化している頭痛」は見逃してはいけないサインの可能性があります。必要に応じて専門医を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
参考:頭痛の診療ガイドライン2021
参考:参考:国際頭痛分類第3版
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