片頭痛の新しい予防薬である、CGRP抗体製剤;エムガルティ®︎(一般名カルカネズマブ)、アジョビ®︎(一般名フレマネズマブ)、CGRP受容体抗体製剤;アイモビーグ®︎(一般名エレヌマブ)が当院でも使用可能となっています。

今までの予防薬と違い、片頭痛を起こす物質のうちで主役といわれるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的として開発された、モノクローナル抗体といわれる薬です。片頭痛に対して、特異的な作用があると考えられています。

片頭痛の原因のひとつとされる物質を特にターゲットとしていることから、この予防薬で効果のある患者さんは限定される可能性があります。そのためこの薬を処方するかどうかについては、数か月は定期的に当院へ通院され片頭痛予防薬を内服中の方につきまして、症状・経過をみて慎重に判断させていただきます。

基本的には、数か月以上にわたり毎月の片頭痛の日数が多い方、慢性に片頭痛が続いている方に適応が検討されます。月に一回の皮下注射で、頭痛のおこる日数が減ることや、頭痛の辛さが軽くなって生活改善につながることが期待できます。

効果には個人差があります。また片頭痛は慢性のものですので、頭痛自体がなくなるのは難しいです。新しい抗体製剤で高価な薬であり、長期投与による心血管系などへの影響はまだ明らかでない部分もあります。よって今までの予防薬が効かなかった方や、予防薬が副作用で続けられなかった方が対象です。

薬の開始に際しては、頭痛ダイアリーやアプリ(頭痛Clickをお勧めしています)で、少なくとも過去3か月間の頭痛の日数や程度を確認する必要があります。

エムガルティとともに進める片頭痛治療

こわい頭痛とこわくない頭痛

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医療法人脳神経外科たかせクリニック