認知症の進行を防ぐため、環境調整とこころの刺激を行い、脳の機能を呼び起こすことを試みます。薬物療法は、現状では認知症の諸症状への対症療法のみで、今のところ特効薬はありません。
予防としては、高血圧症や糖尿病、肥満など生活習慣病の管理が重要です。日常生活の活動性を維持することが勧められます。喫煙やアルコール飲み過ぎは悪影響となります。また、難聴は認知症のリスクにつながります。
現在、疾患修飾薬と呼ばれる、認知症の原因そのものを治療する薬が開発されつつあります。こういった薬が使われるようになれば、認知症の治療は大きく変革されることが期待されています。