閃輝暗点とは、片頭痛が起こるまえに前兆として感じることの多い症状です。眼の前にジグザグ状のギラギラしたものが現れ、徐々に広がっていきます。閃光で縁取られた部分と、影になる暗点を伴い、ものが部分的に見えにくくなります。 通常は5分から60分ほどで元に戻ります。 片頭痛に伴うことが多く、閃輝暗点がおさまった後にさまざまな程度の頭痛が引き続きます。
次のような症状が起こります
閃輝暗点の原因については、さまざまな機序(メカニズム)がいわれています。ひとつには、大脳の神経細胞が何らかのきっかけで異常に興奮し、それが周囲にゆっくりと拡がっていく現象が知られています。この神経の興奮の広がり方は、閃輝暗点のギラギラが徐々に広がって行くことに一致すると考えられています。また、次のようなものが閃輝暗点の引き金となる可能性があります
片頭痛の前兆であって典型的な閃輝暗点の場合は、特別な脳の病気ではなく危険なものではありません。しかし次のような場合は、二次性の「こわい頭痛」の可能性も考えて精査が望まれます。
このような場合は、脳卒中や脳腫瘍などの可能性もあり得ますので、専門医への受診が望ましいです。
閃輝暗点の多くは片頭痛の前兆として起こります。しかし頭痛がなく閃輝暗点だけが起こることもあります。これは中〜高年齢の方にしばしばみられます。40歳以上、高血圧症など生活習慣病のある方に初めて閃輝暗点が起こった場合は、脳梗塞の前触れ(一過性脳虚血発作)との区別が重要ですので、詳しい検査が勧められます。
生活習慣病のある方は、治療を継続することが重要です。閃輝暗点が頻繁に起こる場合は、片頭痛予防薬の内服が有効です。
閃輝暗点は両眼に症状が現れます。この場合は脳神経外科、脳神経内科や頭痛外来が適切です。症状が片眼に限られるならば、眼科での検査を要することがあります。以下のような症状の際は、早めの受診をお勧めします
光視症は閃輝暗点とは異なり、視界に「チカチカと光が走る」「一瞬ピカッと光る」「稲妻が見えた」などの形で現れるといわれます。 閃輝暗点は5分から60分程度持続しますが、光視症は数秒から数分の症状です。光視症は通常は片眼に起こることが多いです。 光視症は網膜剥離や硝子体の異常など眼の病気によることがありますので、早急に眼科への受診が勧められます。
閃輝暗点は片頭痛の前兆として起こることが多く、通常は危険なものではありません。ただし閃輝暗点が初めて起こったり、頭痛のない閃輝暗点が頻繁にあったり、中~高年齢で初めて症状が起こった場合などは注意が必要です。症状に応じて、適切に専門医へ受診することをお勧めします。
参考:頭痛の診療ガイドライン2021
参考:国際頭痛分類第3版
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