ストレスによる頭痛

ストレスによる頭痛の原因とメカニズム

ストレス頭痛

ストレスには、身体的なものと精神的なものがあります。身体的・精神的なストレスが重なり合うことで、ストレスによる頭痛が引き起こされます。

身体的ストレスによる頭痛のメカニズム

  • デスクワークなど、同じ姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉の緊張・こわばりが起こります。この緊張が筋肉や筋肉を包む膜にあるセンサーを刺激して、神経を通じて脳に痛みとして伝わります。
  • 脳に対する痛みの刺激が続くと、脳の視床や大脳皮質といった部位の過敏性が起こり、わずかな刺激でも痛みと感じるようになります。

精神的ストレスによる頭痛のメカニズム

  • 脳神経系には、末梢のセンサーによって痛みを感じる経路とは逆に、痛みを和らげるように脳からブレーキをかける仕組みがあります。
  • ストレスや不眠、うつ状態などがあると、この仕組みがうまく働かなくなり、痛みを過剰に感じやすくなったり、頭痛や腰痛が慢性化したりするようになります。
このような状態が続くと、痛みに対する反応が悪循環を起こし、毎日のように頭痛が続いてしまうことがあり得ます。

ストレスによる頭痛の種類

ストレスによる頭痛として代表的なのは以下の2種類です
  • 緊張型頭痛:最も多いとされる頭痛で、身体的・精神的ストレスの関与が大きいとされます。
  • 片頭痛:中等度から重度の頭痛で、強いストレスやストレスからの解放が頭痛を誘発することがあります。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、圧迫するような締め付けるような頭痛で、長ければ数日間持続します。人によっては慢性に数ヶ月も続くことがあります。
ストレスや精神的緊張が、緊張型頭痛の危険因子となります。生体がストレスを受け続けることで、脳や交感神経系の興奮を生じて痛みを誘発するといわれます。
姿勢の悪さや、運動不足が緊張型頭痛に影響することも知られています。首や肩、頭の周りの筋肉が固くなり凝った状態になることで、痛みの神経伝達物質が放出されて頭痛を増強させるとされています。

片頭痛とは

片頭痛はズキンスキンと脈打つ頭痛で、吐き気を伴ったり、光や音に敏感になったりなど、色々な症状を伴います。
片頭痛はさまざまな因子で誘発されることが知られていますが、ストレスは片頭痛の誘因として最も多いものとされています。その他の精神的な因子としては、疲れや睡眠不足あるいは寝過ぎ、さらにはストレスからの解放が片頭痛を誘発することが知られています。
天候の変化、温度の変化、匂いや音、光、など環境の変化も片頭痛を誘発します。これらも生体に対するストレスと言えるでしょう。

ストレスによる頭痛の種類

痛む場所と痛みの特徴

  • 緊張型頭痛:頭全体や、両側のこめかみ、後頭部から首筋に痛むことが多いです。持続する締め付けるような痛みです。
  • 片頭痛:多くの場合は、頭の片側に起こります。発作的に起こる強めの痛みで、動くのも辛くなります。

その他の症状

その他の症状として、首や肩の凝り、眼精疲労、ふわふわするめまいを伴います。集中力の低下、イライラ感を伴うことがあります。とくに片頭痛では、吐き気や嘔吐がみられます。

ストレス頭痛の予防方法


どのようなストレスが、ご自身の頭痛につながるかを知ることが重要です。
天気や月経の周期、アルコール、過労、仕事の忙しさ、運動不足や過激な運動、睡眠不足や寝過ぎ、匂いや食品、薬やピルなど、引き金になりそうな事柄について、頭痛ダイアリーに記録しておくことが、頭痛のコントロールに役立ちます。
頭痛の引き金となるものには様々なものが挙げられますが、すべての患者さんに当てはまるものはありません。またストレス因子を厳格に制限しようとすると、そのこと自体がストレスやフラストレーションを引き起こして生活の質を低下させてしまう危険もあります。

ストレス頭痛が起こったときの治し方

自分でできるセルフケアのポイント

緊張型頭痛の場合は、首や肩を温めたり、入浴して湯船につかったりすることで、筋肉の緊張を和らげて血行を良くすることが有効です。
片頭痛の場合は、こめかみや首の後ろを冷やすことが有効なことがあります。光や音を避け、身体を休めるのが良いです。
軽いストレッチやマッサージは、筋肉の緊張を和らげます。とくにデスクワークなどに際しては、良い姿勢を心掛けて首への負担を軽減させることが勧められます。

痛みを和らげる薬の使い方

ストレスへの対処とともに、適切に薬を内服することで、頭痛をうまくコントロールできることが期待できます。薬の効き目があったか・なかったなど、頭痛ダイアリーに記録することで、ご自身の頭痛にはどの薬が効くのか、どんなタイミングで薬を飲めば良いのかなどが分かるようになります。
ただし鎮痛薬の使い過ぎは、薬剤の使用過多による頭痛を引き起こすことがあり注意が必要です。症状に応じて医療機関に受診して、頭痛の原因や治療法について検討されるのが良いです。

記事監修者

院長紹介
院長 高瀬 卓志

院長略歴

  • 京都市出身、慶應義塾大学文学部中退、仮面浪人を経て、昭和63年大阪医科大学(現 大阪医科薬科大学)卒業、医学博士
  • 大阪府三島救命救急センター、大阪医科大学附属病院脳神経外科・麻酔科等にて臨床研修
  • 大阪医科大学脳神経外科助手、北野病院脳神経外科副部長、多根総合病院脳神経外科医長等を歴任
  • 平成20年11月、たかせクリニック開院

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