頭頂部にズキズキする拍動性の頭痛を感じるときは、まず「片頭痛」が考えられます。片頭痛は、頭の片側が脈打つように痛むことが多く、吐き気を伴ったり光や音に敏感になったりします。
「緊張型頭痛」は頭全体を締め付けるような鈍い痛みのことが多く、ズキズキというか重だるさや圧迫される感じです。姿勢由来の痛みとの区別は難しく、長時間のデスクワークやストレスが引き金となることがしばしばあります。頭頂部にも痛みを感じることはあり、片頭痛のような脈打つ痛みとはまた違う痛みです。
「後頭神経痛」や筋緊張が原因の場合、頭頂部から後頭部にかけてビリ・ズキと痛みがはしったり、触れると痛んだりすることが特徴です。首や肩の筋肉の緊張が関連していることが多く、姿勢の悪さや長時間不自然な姿勢でいることが引き金となります。
痛みの始まりが、何日の何時何分何秒かまで言えるほどに、突発して起こった激しい痛みや、今までに経験したことのない頭痛は、危険な頭痛の可能性があり要注意です。
手足のしびれ・動きにくさ、複視(両目で見るとものが二重にみえる)、話し難さ、意識の障害、発熱などに伴う頭痛の場合、脳出血や脳腫瘍、髄膜炎などの重篤な病気の可能性があります。
突発的にバットで殴られたように起こる頭痛を、「雷鳴頭痛」といいます。雷鳴頭痛はくも膜下出血など命に関わる病気のことがあるため、直ぐに救急車を呼ぶことが勧められます。
長時間のデスクワークやスマホ操作による不自然な姿勢は、筋緊張や血流障害を引き起こし、頭頂部の痛みに繋がります。
枕が合わなかったり、寝るときの姿勢が悪かったりすると、首や肩の筋肉がこわばり、頭頂部の緊張型頭痛や神経痛を誘発します。
ストレスや睡眠不足は、片頭痛や緊張型頭痛の大きな誘因です。生活リズムの乱れや精神的な負担が続くと、頭痛が慢性化しやすくなります。
市販の鎮痛薬は、用法・用量を守って早めに服用することで効果が期待できます。ただし、月に10日以上の内服は薬物の使用過多による頭痛のリスクがあるため、注意が必要です。
次のような場合は、直ぐに医療機関に受診してください。
重篤な症状が疑われる場合は、脳神経外科への受診をお勧めします。症状から片頭痛や緊張型頭痛に当てはまるようであれば、頭痛外来への受診をお勧めします。
頭頂部のズキズキする頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛、神経痛や筋緊張が主な原因ですが、まれに重篤な病気によることがあります。日常生活習慣の見直しやセルフケア、市販薬で改善しない場合や危険なサインがある場合は、早めに専門医に受診してください。
参考:頭痛の診療ガイドライン2021
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