気圧と頭痛

気圧と頭痛

頭痛

頭痛持ちの方は、天候の変化が片頭痛を引き起こすきっかけになることを実感することも多いと思います。天気予報よりも早く雨が降ることを察知できる、という方もおられるのではないでしょうか。

「頭痛の診療ガイドライン2021」によると、天候の変化は片頭痛の誘因として、ストレス、女性ホルモンの変化、絶食に次いで多いとされ、片頭痛持ちの方の約半数で天候の変化が片頭痛を誘発します。

歴史上の人物に片頭痛持ちといわれる人は多いですが、邪馬台国の女王卑弥呼も片頭痛持ちであったとされています。気圧が下がってきて天候が変化することをいち早く察知することが出来たため、その時に雨乞いをすることであたかも超能力で雨を降らせることが出来たように振る舞ったといわれます。

気圧で頭痛がするのはなぜ?

曇り

内耳と自律神経のアンバランスが、気圧の変動で頭痛を起こすことに関与しているといわれます。

雨が降り始める前に気圧が下がると、内耳にあるセンサーが活性化されて片頭痛を引き起こすとされます。

気圧変化と片頭痛との関係についての調査によると、標準大気圧(1013hPa)から僅かに(6-10hPa)気圧が低下したときに、最も片頭痛の発症する頻度が高いことが示されています()

気圧による頭痛への対応は?

週間天気予報をチェックして、頭痛が起こりうることを予測しておくことは役に立つでしょう。頭痛薬を手元に置いておき、頭痛が始まったら早めの内服を心掛けましょう。
予防薬を処方されている方は、気圧の変化に備えて規則正しく内服を続けておくことが勧められます。
片頭痛に効果があるとされる漢方薬は数種類あります。そのうちで五苓散は身体の水分代謝に作用することが知られており、低気圧で発生しやすい頭痛に有効といわれます。定期内服でも頓服でも使用することが出来ます。

注)Okuma H et al: Examination of fluctuations in atmospheric pressure related to migraine. SpringerPlus 4: 790. 2015

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