トリプタンと呼ばれる片頭痛の痛み止めは有効です。トリプタン系と呼ばれる薬には数種類ありますが、いずれも月経関連片頭痛に対して有効であることが示されています。頭痛外来においては、頭痛の強さや持続時間などに応じて、適切な薬が検討されます。
ロキソプロフェンなど、NSAIDと呼ばれる一般的な痛み止めも有効なことが多いですが、効かない場合はトリプタンの使用が勧められます。
痛み止めのみで効果が不十分な場合は、予防療法が有効です。片頭痛予防薬を使用することで、頭痛の回数・程度を減らすことができます。生理の周期に応じて予防薬を内服することで、効果的に頭痛を軽減できる可能性があります。またビタミンE、マグネシウム、植物性エストロゲンの有効性が言われています。
なお、CGRP関連薬剤と呼ばれる片頭痛予防の注射薬が、月経関連片頭痛に対しても有効と報告されています。頭痛が重症である場合には、治療の選択肢として有望です。