頭痛持ちの方には、コーヒーで頭痛が和らぐと感じる方もおられると思います。コーヒーに含まれるカフェインは、頭痛とくに片頭痛に有効な場合があります。カフェインには次のような働きがあるとされます。
・血管収縮作用: カフェインは脳血管を収縮させる作用があり、片頭痛の頭痛発作時の血管拡張を抑えることで頭痛を和らげると考えられています。
・吸収促進効果: カフェインを鎮痛薬と一緒に飲むと、胃酸を低下させて他の薬剤の吸収を早めることができ、鎮痛薬の効果を向上させると言われています。
・カフェインとアセトアミノフェンやアスピリンを組み合わせた複合鎮痛薬が片頭痛の急性期治療に効果を示すことが多く、特にアセトアミノフェン・アスピリン・カフェイン配合剤は市販の鎮痛薬として広く使用されています。
片頭痛の方でも、頭痛がいつもの頭痛で、市販の鎮痛薬をたまに飲む程度(概ね月に10日以内)で生活上の支障がなければ、そのまま様子を見ることは可能です。