イブプロフェンなどの抗炎症薬を内服すると、新型コロナ感染症に罹りやすくなるとの情報が一時ありました。しかしこの話には明らかな医学的根拠はなく、通常の内服量では問題ないと考えられています。
慢性に頭痛があり、時々イブプロフェンを内服している方は、薬が効いているのであれば使用をやめる必要はないでしょう。

また高血圧症や片頭痛の予防薬として使われる、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)についても、影響はないとされています。
むしろ投薬を中止して、高血圧症や片頭痛が悪化することの方が問題といえます。

感染の予防を心がけることは、今とても大事なことです。それと同時に、現在受けている治療はしっかり継続し、健康を維持することもまた大切です。

新型コロナウイルス感染時のイブプロフェン服用、その安全性を巡る混乱はなぜ起きたのか?|WIRED.jp

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