2019年の頭痛患者さんの集計
2019年1月から12月までの期間、当院で診断された頭痛患者さんの集計をまとめました。おもな頭痛を表にしています。
男性 | 女性 | 合計 | |
緊張型頭痛 | 313 | 335 | 648 |
前兆のない片頭痛 | 114 | 441 | 555 |
前兆のある片頭痛 | 26 | 86 | 112 |
群発頭痛 | 36 | 16 | 52 |
薬剤の使用過多による頭痛 | 14 | 101 | 115 |
後頭神経痛 | 74 | 105 | 179 |
こわくないけれども辛い頭痛の代表である片頭痛は女性に多く、日常生活に支障をきたすほど痛むこともよくあります。閃輝暗点など前触れを伴うものを、前兆のある片頭痛といいます。
群発頭痛は、片方の目の奥の耐えがたい痛みが連日続くもので、男性に多くみられます。まれな頭痛で、長いあいだ診断がつかないまま苦しまれる方もおられます。
薬剤の使用過多による頭痛とは、頭痛に対して痛み止めを使い続けることで、かえって頭痛が頻繁になったり重くなってくるものです。
このほかに頻度は少ないですが、くも膜下出血、脳出血、脳動脈解離、脳血管攣縮、脳腫瘍などによる頭痛で来院された方がおられました。このような場合、緊急に入院や手術などが必要となることがあり、専門的な検討を必要とします。
今までなかったような頭痛や、だんだん強くなるような頭痛のときは、早急に受診されるのが良いです。また、突然の頭痛で身動きもままならない場合は、119番通報で救急車を呼んでください。
よろしければご参照ください→こわい頭痛とこわくない頭痛