5月25日〜31日は、脳卒中週間です。

脳卒中週間(5/25-31) – 公益社団法人 日本脳卒中協会

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、脳におこる突然の病気のことを言います。

脳卒中、特に重症の脳梗塞は冬の寒い時期に多い傾向があります。一方で夏の暑い時期にも、脳梗塞を起こすことが多いことは、意外と知られていないかも知れません。

暑いと汗をかいて水分が失われ、血液がいわゆる「ドロドロ」となります。もともと動脈硬化などで血管が細くなっていると、脱水のため脳に行く血流が足りなくなります。そうすると酸素を運ぶ赤血球が通いにくくなるため脳が酸欠状態になり、ある限界を下回ると脳梗塞として症状が現れます。

夏の朝、起きてみると手足が動かない、喋れないなどの症状があり、救急車で病院へ運ばれ脳梗塞が判明するようなことも、ときにあり得ます。

あまり水分を摂る習慣がない方もおられますが、心不全などで水分を制限されていない限り、十分な水分補給は特に気温の高い時期には大切です。喉の渇きを感じるようであれば、すでに水分が不足して脱水が始まっていますので、そうなる前に摂っておくことを心がけましょう。

脳卒中になると、以下のような症状が突然起こります。

■片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる
(手足のみ、顔のみの場合もあります)
■ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
■力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
■片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける
■経験したことのない激しい頭痛がする

(脳卒中の主な症状 – 公益社団法人 日本脳卒中協会より)

このようなときは躊躇せず、救急車を呼ぶなどして、すぐに専門の病院に受診してください。

いったん脳卒中にかかると、長期間の入院が 必要になったり、場合によっては重い後遺症を残すこともあります。脳卒中をどうすれば予防できるかというのが少しずつ分かってきており、治療も近年いろいろな治療法や薬がで きてきています。

ご参照ください→脳卒中予防のウソとホント

医療法人脳神経外科たかせクリニック